2021レミゼまとめ―竹内マリウス×ふうかエポと3ジョルラスの話

2021年、私の砦が終わったのでその纏めを。

アンジョのオタク、アンジョの話をたくさんする予定だったけれどちょっと予定外のことがあった。そこも含めて纏めておきたかった。

今年の私のレミゼは5公演でした。増えたり減ったりしたね。もともと博多の砦から出る予定はなかったのでそこは予定通り。

だいたいTwitterで呟いた感想をコピペしたり成形したり語りたいところ足したりって感じです。

 

 

竹内マリウス×ふうかエポニーヌの話

 

今期一番想定外の嵌り方をした竹内マリウス×ふうかエポ!!!このペアの話がしたくてこれを書いたようなものです。

竹内マリウス、めっちゃ好き。

竹内くんはそもそもお名前はかねがね、という役者さんで、今年のキャスト発表前からマリウスに来ないかな~来てほしいな~って思っていた。だから、発表直後から絶対にみる!という気持ちはあったし凄く楽しみにしていたのだけど、まさか、私のマリウス*1になってくれるとは思っていなかった。実の所、私はこの先ずっとレミゼをマリウスに寄り添って観ることはできないのかもしれないと思っていて、Twitterで流れてくるマリウス中心のレポなどを少し羨ましくみていたりもしました。だからしっかりレミゼをみはじめて三期目にして初めてマリウスに寄り添って物語を楽しめたことがとても嬉しい。マリウスと和解(という言い方はあまり適切でないけど)したおかげで物語全体の解像度もぐっとあがった。

 

竹内マリウスは聡明で、実直で、だからこそ思い込みが激しくて一度そうすると決めたら真っ直ぐそこに向かっていくマリウス。一番原作に近いと言われていたのがめっちゃわかる~~~。頭がいいしその自覚もあるから自分の考えが正しいに違いないと思い込む視野の狭さもあるように思う。「こうと思ったらこう!」みたいなタイプみたいなのでこれがコゼットのハンカチだ!って思ったら迷わず吸いそうな雰囲気がある(?)。原作に近い=自分のなかのマリウス像にうまく嵌って入り込みやすかったのだと思う。あと歌が上手い!

竹内マリウスだけでも凄かったのにふうかちゃんのエポニーヌとの組み合わせでみちゃったせいでもっと大変なことになった。チケットも増えた。

誤解を招く言い方だというのを承知で言うと、この二人の組み合わせ、いい意味で物語上の相性が悪い……。竹内マリウスはエポのこともちゃんと見てるし、かわいい子だなとは思ってるんだけど、コゼットと会った後の豹変ぶりが凄くてエポニーヌにこれでもかと現実を突きつけるので本当につらい。ふうかエポが超健気なのでなお辛い。マリウスの無自覚の残酷さとかエポニーヌの哀れさがより際立ってしまう。めちゃめちゃになったよ……。

 

竹内マリウスはちゃんと「誰が導くか」の時には革命のこと考えてるし、理知的でしっかりしているし、とってもかっこよくてエポニーヌが好きになるのも頷ける。なのに、コゼットに恋をしてすっかりそれが崩れる!!コゼットに会うまえとあとで顔つきが全然違う!!その顔はどうした?が一番それはそうになるマリウス。凄くしっかりとしていたのに、恋に浮かれていろんなものが空回っているようにみえる。でもずっと険しい表情をしていたマリウスが、コゼットに出会った途端凄く幸せそうに笑うから……。エポニーヌにとってはそれがどれだけ残酷だろうと思うと胸が苦しい。ふうかエポが超健気なのでなお辛い。ふうかちゃんの、望みがないとわかっていてもただ隣にいられたらいいと尽くし続ける健気なエポニーヌとあわさって物凄く辛くなる。自分の前では絶対にしなかった顔をするようになったマリウスに精一杯寄り添い続けるエポニーヌ……。

 

8/12の公演だと竹内マリウスが恵みの雨で必死に腕の中のエポに笑いかけてあげてて……それができるならどうしてエポの恋心に気付いてあげられなかったの……って思ってしまって泣いてた。でも気付けないところがマリウスなんだよなあ。突き詰めるマリウスだから、視野が狭くなってしまいがちなのかも。笑う余裕もなく必死にエポの頭を抱えたり手を握ってあげたりしている日もありました。そのマリウスにふうかエポが凄く嬉しそうに笑いかけるのがまた辛い。「愛でなおせるならば」に、あたしもちゃんと愛されていたんだって風に微笑んでいて、どばどば泣いた。「マリウスこれでいいの」の「マリウス」がセリフ寄りで、優しく呼びかけるように言ってて、私はこれが幸せって必死に伝えててもうだめ。

マリウスのその後の自棄具合が……竹内マリウスは聡明だからエポが自分のせいで死んじゃったのもしっかり背負ってじゃあ僕も死ぬしかないじゃないかになっちゃうのかな。エポ死あとの荒み具合がひどい。とにかく自暴自棄になって勢いだけで戦っているけれどガブ死で一気に虚脱する。内藤マリウスはファーストアタック後結構仲間に肩を叩いてもらったり話しかけてもらったりとケアされてたんだけど竹内マリウスはヤケになりすぎて話ききそうもないのであんまりそういうことをしてもらえない。あと木内くん竹内くんみつおさんで観たときに大暴れするマリウスと必死になだめるアンジョルラスをそれぞれ片手で抑え込むバルジャンがちょっと面白かった。木内くんと竹内くんの体格が同じくらいなのでそれぞれバルジャンの手に収まっている様子が場違いにもかわいかったです。みつおさんが強いのよ。

バリケードでマリウス追ってたらファーストアタックの下手バリケードボロボロで地獄だった。マリウスは敵を倒すんじゃなくて死ぬのが目的になっちゃってるし、隣のジョリは戦意喪失して武器捨ててるし。ジョリ好きのフォロワーさんのお陰でジョリとの絡みが結構追えたのがちょっと面白かった。マリウスが気になって隣のジョリにも目が行くの二年前?のフォロワーさんと全くおんなじ流れですね。

 

 

 

3ジョルラスの話

アンジョの話もします!アンジョのおたくだもの!!

相葉相葉木内木内小野田の順番でみれたのでバランスも良かったし比較するうえで順番的にもよかったように思う。

 

ばちンジョ

前期光り輝いてアンジョーラにならんとしていたのが大変印象的だったけれど、今期はもう少し地に足がついていましたね。砦を背負い皆を死地につれていく責任を背負っていた。祖国が恋人で、皆の手の届かないところで燦然と輝く天上の天使からきちんと砦を照らす天使になっていた。自由を!も歌うというよりは叫ぶように言うようになっていた。ガブ死から皆を死なせることを躊躇っているようにもみえました。

ばちンジョって、無自覚の独裁者の素質があるアンジョルラスだと思っていて(アンジョーラにも同じことを思っている)、本人にその心算がなくてもアンジョの意見がそのまま皆の意見になってしまうことがありそうだなと。本人が望まなくても周囲が勝手にばちンジョの意見を一番にしてしまいそうな危うさがある。誰しも天使の言葉は叶えてあげたいよね、みたいな。一期前までそれには気が付いていなかったが、今期は自分の持つ影響に気が付いてしまっていて、故に苦労している。そんな風にもみえました。

今期唯一の長髪アンジョで、長髪好きとしては残してくれてありがとうともっと見せてくれが交ざってます。ばちンジョもっとみたいんだけどなあ……。

 

木内アンジョ

レポで一幕スキンブル二幕マンク(by キャッツ)って聞いてたからどういうこと???って思ってたけど一幕から全然マンクじゃん!!!!!(そもそもジェリクルキャッツに喩えられるアンジョってなに)

「皆のリーダー」という印象が強いアンジョルラス。砦を導くんじゃなくて砦と共に進むアンジョ。「吠えるぜ仔犬も」「正義の為だ」それがガブを死なせるのに繋がってるとは気づいてないニュアンスだったような。ばちンジョはここで少し迷いが滲むんですよね。

全体的に割合にこにことしている場面が(他のアンジョルラス比で)多く、これがスキンボって言われてた所以かなっておもったり。親しみやすさを感じるアンジョではある。多分モーニングコーヒーは薄めか濃いめかも聞いてくれるよ。あと砦で指示を出す時に一人ひとりの名前を細かく呼んでいたのも印象にのこっています。仲間たちそれぞれとしっかり向き合っているアンジョルラス。

はじめて観たとき「ここが俺たちの死に場所」に笑いながら頷いてたのがちょっとびっくりした。ほんとうに言葉通り「ここが死に場所」になる自覚がこの時点ではまだない。それがガブ死で一気に「死のう僕らは」に覚醒するイメージ。笑いながら死んでいく日もあった。彼等が御国へ旅立つのは止められはしないのだという鮮烈な砦の陥落。

 

小野田アンジョ

木内くん率いる砦の直後にみたせいか、厳しいアンジョだというのが第一印象。間違いなく砦で一番上に君臨して皆を扇動している首領。木内アンジョとは対照的。木内くんは仲間一人ひとりに呼びかけている姿が印象に残ったといったけれど、小野田アンジョは反対にそういった場面がほとんどみられなかった。歌詞になっているところ以外ではっきりと呼んだのはクルフェくらい?それだって片腕として信頼している故だったのだなと思う。小野田アンジョのABCヒエラルキーがはっきりしてそう。

革命には最も精力的で、自分の言葉や態度が仲間にどんな影響を与えるかというのもよく理解しているアンジョルラスにみえた。エポ死後の「彼女が最初~」もエポ死を美談にするのに自覚的というか、エポの死を悼んでいるのは間違いないが、その上でこの死がバリケードの士気をあげるってわかってああいう風に言っているように感じる。

これだけはっきりと砦のトップだと全身で示しているアンジョルラスがガブ死で敗北を悟り「折れる」ところは、言葉を選ばずに言うとゾクゾクしますね……。地獄好きなので正直好きだよ。私が観た回だと、ガブ死ですっかり脱力してへたへたと座り込んだままガブの死体を目で追っていた。あそこから一気に砦が落ち込むし「死のう僕らは」がほかのアンジョは「上昇」の印象なのに小野田アンジョは言葉通り「落ちる」。

DwMでのグランとのやりとりもとてもよく覚えています。「偽りじゃないか」でアンジョの胸に指を突き立てるグランと無言で睨み返すアンジョルラス。その後「いや、悪かった」って感じで少し笑みさえみせて離れたグランをわざわざ追いかけ、「どういう意味だ」と言わんばかりに数歩詰め寄る。小野田アンジョもやっぱり皆を死なせることには気が付いていなくて、この日の川島グランはアンジョが気が付いていないことにほんの少し苛立っている風にみえた。

 

 

 

一通り書きたいことは書いたし纏めたいところは纏めたけれど結局ツイレポが見やすいですね!!!(身も蓋もない)

あとから遡りやすいように感想ツリーの先頭はっておこう。

 

8/9 一回目

 

8/12 竹内マリウス×ふうかエポに出会ってしまう

 

8/17 増やした

学割当日券で二階最前列

レミゼでまさか学割が使えるとは思っていなかった

 

8/20 マチネ

 

8/20 ソワレ フォロワーに羨ましがられる最高キャスケDAY

キャストを見比べるという意味ではいいがレミゼのマチソワは受け取る情報量的にかなりきついので今後は控えようと思った

 

以上五回!!

 

次は二年後かな……私自身の状況も社会情勢もどうなっているか全くわからない二年後。どうかどうか無事に観劇できることを願っています。

*1:ガチ恋的な意味ではなくてテニミュで思入れの深い代を「私の青学」とか「私の跡部様」とかいうのと同じ感覚