2021福岡キャッツまとめ

2021年下半期の観劇まとめにいれようと思っていたのですが独立させた方が見やすくなりそうだったので別にしておきます。

 

この演目が福岡で上演されると決まった時に、あんまり嬉しくて涙を流した作品。それくらい初日を心待ちにしていました。

ロングランということで、だいたい一カ月に一度くらいのペースで観に行っていました。なので総観劇数はそんなに多くない。こうして好きな演目に、来週行こ~って感覚でふらって行けるの、凄い幸せだなって思いつつ劇場に足を運んでいました。たぶん一番理想的な作品との距離感。

いろんな席を楽しめたのもよかったな。個人的に一番楽しかったのは二階最前かも。四季のキャッツは世界的にみても群舞のレベルが高く本当に素晴らしいので、ダンスフォーメーションを堪能できる二階最前は最高だった。あとミストがマジックで劇場に光を灯すところなんかは後ろの方にいたほうがわーってなりやすい。が、タガーのオタクの人格としては上手端E~G列しか勝たん!のである。一度くらいゴミシートに座っとくんだったかな~というのが若干の心残りです。

f:id:pongelicofever:20211230040412j:image

2階最前からの景色

好きなところ多すぎてなにから感想を書いていいのかわからないので、ひとまずタガーの話をします。自分のレポを見直したら半分くらいタガーの話しかしていなかったので……。

ほんとうは公演ごとにちゃんと纏めておくべきだったな……とやや後悔。

 

上川さんタガー様の話

大井町キャッツのころからTwitter上で頻繁にお名前を拝見していた上川さんタガー様。ずっと観たい観たいと思っていたものの大井町ではタイミングが合わずに観ることができませんでした。上川さんご本人はSILの福岡公演で拝見していました。

私の中の「理想のラム・タム・タガー像」に一番近いタガーだったなという印象。ストレートにかっこよくて、でも雄猫たちと絡んでいる時はやんちゃでバブちゃんには優しいタガー様……。私はタガナンの雌猫わんさか侍らせているタガー様も好きなんですがスキナンのヤクマンのところとかで雄猫たちとわちゃわちゃしているのをみるのが好きです。私が観た時だとヤクマンの時割とびびっている率が高かった気がする。お前が前行けよって押し付けあっていたり。かわいい〜。凄く好きだったのはヤクザなマンクに向けてキックしていたタガーとそれをみて華麗な蹴りを披露されていた後藤さんギルの回。可愛すぎる。ヤクザなやつも……のところヤクザなマンクもみたいしそれに反応するタガーたちもみたいしで圧倒的目が足りないポイント。ミストナンも足りんか。

それから歌とダンスのバランスが一番良いのも上川さんタガー様!タガナンとかジェリクルボウルとかでダンスが一通り終わったあと毛皮をぴってして綺麗に整えていらっしゃるところが好きポイントです。

デュトナンだと金本さんとのデュエットが好きでした。抜群の歌唱の安定感は言わずもがな、声が重なる前に一度お二人が視線を交わすのが好きで……。なんだかんだマンクとタガーの間にある信頼のようなものが見え隠れするような至高の瞬間でした~。デュトナンホントに好きです……。

上川さんタガー様からはばっちりウィンク&投げキッスのファンサもいただいており好きの感情しかない。記念カテコの時、ぬいぐるみを抱えているお子さんを発見するなり指さしからの投げキッスの一本釣りを目撃してしまい流れ弾に被弾して大変でした。どうしてそんなに素敵なの。

 

大森くんタガー様の話

個人的親タガーの大森くんタガー様。初めて自分の足で観に行った大井町キャッツに出演していたのが大森くんタガー様でした。そのころはまだキャッツ自我がそこまで強くなかったものの、タガーのダンスや振り付けから感じる色気にほくほくして帰った記憶があります。それからなんといっても大森くんは最新版CDであるメモリアルエディションの収録キャストなのでお歌は一番聴き込んでいる。そんなわけでアナ雪のキャスボとにらめっこしつつ大森くんの登板を開幕時から待っていたのですが、タイミングが合わずに結局一度しか観られませんでした……哀……。登板期間も結構短かったですよね~。その期間中にもっと行けばよかったなって思いつつ。

やっぱり大森くんのダンスが好きだ~~~って思った大森くんタガー様。ダンス猫か??ってくらい長いおみあしをものともせずに綺麗に踊る……。タガーってミストとかタンブルとかよりによってダンスのエキスパートのキャッツたちと踊らされるんですがそれでも見劣りしない見事なダンスを披露してくださる大森くんタガー様。好き。あと上川さんタガー様、佐久間さんタガー様に比べるとやんちゃなタガーですね。色男というよりはチャラい……?笑 オフマイクでカモーンとかヘイとかどんどん入れていく元気いっぱいなタガー。ジェリクルソング前レンジ横でバブちゃんとグータッチしていたりネーミングのはけぎわにジェリロ(だったと思うけど自信がない)にバーンッってしてたり序盤から絶好調。

それから大森くんタガー様をみた回のマンクとミストが岩崎さんと桒原さんで、凄い仲よさそうで好きなトリオでした。みんな元気!ミストナンのグータッチ、いぇ~い俺たちマブダチ!!って感じで楽しかったし、リーダーの缶キャッチのところだと「とれた!」「ナイスキャーッチ」みたいな動作をしていて仲良しだ~~って思いました。思わずにこにこしちゃう。

あと岩崎さんと大森くんのデュトナン、お二人のお声が重なるタイミングで一度ほんの少しハスキーにも聞こえる歌声で物凄い色気というか艶のあるハーモニーになった瞬間があって、感動しました。あの歌をもう一度ききたくてこのペアで足そうとしたけどスケジュールがどうにもならず……悔しすぎる……。

タガーの話からはややそれますが、岩崎さんリーダーのヤクマン癖強すぎません? そんなに飛ばなくても笑 爪先まで足をピンと伸ばしてダンッッて降ろして……からのにこりと愛想笑いのギャップ。ここはタガーたちの反応をみたいのに視線を持っていかれてしまう岩崎さんリーダーです。

 

佐久間さんタガー様の話

福岡キャッツはこれで見納めと自分のなかで決めていた回を終えた翌週、まさかのインがあった佐久間さんタガー様。みたい~~~と大暴れした挙句、TLに流れてきたキャスボをみて行きたすぎて涙が出てきたのでこれはもういよいよだめだと思ってチケットを取りました。どうしてこんな限界で生きているのか。思うに、金本さん佐久間さん押田くんの並びだったのがまずい。あのおっきいマンクとおっきいタガーに挟まれるかわいい押田さんミストのトリオがどうしてもみたくなってしまった。

他二人のタガー様に比べるとお兄ちゃんな印象を受けたタガー様。大人っぽい魅力を一番感じる。拝見した回が全体的に余裕のある動きが多かったんですよね。スキナンのヤクマンのところとか。ヤクザなマンクに全くひるまず、むしろ「ほら見ろよ優等生様がなんかやってるぜ」と言わんばかりにギルの肩を組みマンクの方に近付いていく。マンクとタガーは勝手に同い年くらいに思っていますがこのペアだとタガーの方がちょっと年上かも?って思いました。ミストナンも、他二人にくらべて大はしゃぎ!という感じではなくミストフェリーズを信じて見守るタガー様で、素敵だった……。それからタガナンのラストが本当に最高だった。ごむ~~~~~でタガーのしっぽにじゃれているランぺちゃんからサッとしっぽを奪い去り、自分の口元にもっていってしっぽの先のフサフサにちゅっ!ランぺちゃん「!?」客席の私「!?!?!?」 顔を近づけてフェイントキスができない制約があるなかでこんな魅せ方ある!?天才!?!?ってなった。最高のタガー様。でもかっこいいだけでなくて、タガナンだと「欲しいものなどなんにもなぁ~~い!!!」ってアレンジして歌われていたり、レンジ上のリーダーに豪快に絡みにいってしっぽで頭をべちべち叩いて嵐の如く去っていったりお茶目な一面もあるタガー。花道に降りてきてのサービスがなかったのでそれが少し寂しかったのですが、なんか最近やばいらしいですね。爆弾レポが流れてきて佐久間さんタガー様!?になっている。魅力のパワーアップが留まることをしらない佐久間さんタガー様。

きっと魅力的な低音ボイスも佐久間さんタガー様を大人っぽくみせている。ほんとうに低音の響かせ方が素敵で……。失礼を重々承知で言うのですが、正直、佐久間さんタガー様は大井町で拝見したときにあれって思ったタガーでした。デュトナンでマンク(お相手は確かきたむマンク)に押されてしまっていた印象があったり、全体的にタガーってもっともっと魅力的にみせられる役じゃないかなって思ったりして。でも今年bridgeを拝見した時に、一曲一曲、曲の魅力が伝わってくる歌声を聴かせてくださって、それで今の佐久間さんのタガーがみたいって思いました。ほんとうに素晴らしかった……。多少スケジュールに無理をしてでも行ってよかったです。佐久間さんタガー様も複数回観たかったな……。

 

 

タガーへのラブコールが止まらないのでこの辺にします。

他に特に印象に残っているのは、佐藤さんのボン様!ボンパルリーナ、雌猫のなかだと最推しキャットです。佐藤さんのボン様はどの瞬間を切り取っても優雅で美しいところが好きです。ダンスの最中は当然のこと、表情ひとつとっても常に美しい。いぬになってすら優雅。それからジェリクルソングの「夢の中に~」の一音目からわかる歌声の美しさ。マキャナンの「貴方の傍に潜んでいるぞ」の時の指使い。タガナンでタガーにスルーされたあとの憤慨のお顔の可愛らしさ。今期のボン様だと一番多く拝見した方なだけあって、回数を重ねるごとにどんどんノックアウトされていきました。レンジ上でタガーと絡むところとか好き×好きで頭がパンクする。

真瀬さんジェリロ/グリドルも観られてよかったキャストさん。真瀬さんが劇団四季に在団することを発表された時真っ先に思ったのが福岡キャッツのジェリロで観られるかも!でした。初日からめでたく夢が叶って嬉しかった。最初の高いツェから絶好調の歌のお姉さんことジェリロでしたがグリドルの本領発揮ぶりがよかった。色気と美貌でグロタイを翻弄している仕草が全部素敵だし、「ひややかに素知らぬ顔」の氷の微笑……。最高に素敵です……。

中橋さんのガスにも衝撃を受けた。優しい、皆に好かれるおじいちゃんみたいなガスで、最後ジェリロに後ろからハグされるところで胸が詰まって堪らない気持ちになった。今際にさいごの言葉として自分の思い出話を語って聞かせているガスが、生き生きと、楽しそうにグロールタイガーを演じるので、中橋さんガスのガスナンの最後はどうしても涙が出てきていた。

 

好きなところを逐一書いていくとほんとうにキリがない。全部の猫に個性があって、見どころがあって、みるたびに発見があって、年を追うごとにどんどん好きになっていく作品。

キャッツには「生きる力」を貰いに行っているなと毎度思う。演劇を楽しみに行っているというよりは栄養を受け取りに行っている感覚の方が近い。なんか時々「キャッツが観られてうれしい!」って感情が吹き出してスキナンとかで泣いてました。

今福岡猫に行きづらくなってしまったのですが、改めてふらりとキャッツに行ける環境がいかに自分に元気をくれていたのかを感じています。7月から5か月間、あとちょっとがんばったらキャッツに行けるからがんばろうって思いながらがんばれていたのが幸せだった。明日を生き抜く力をくれるこの演目が大好きです。また観られる日を楽しみにしています。

とはいったものの、私が行きづらくなってから分部さんリーダーがデビューされるし玉井さんマンゴはお戻りになられるしリハ見はあるし!!!!!!!行きたい!行きたい!行きたい!今すぐ博多に飛んでゆきたいよ……。

 

 

以下誰を何回みたのか自分用カウント(敬称略)

グリザベラ        金原2・江畑2・折笠3

ジェリロ・グリドル    真瀬2・奥平3・小野2

ジェニー         花田3・安宅2・田代2

ランペ          長谷川5・片岡2

ディミ          小野・原田3・円野3

ボン様          山崎・佐藤5・小野

バブちゃん        柴本7

タント          野田2・武田2・間辺3

ジェミマ         加島4・平井2・沙耶

ヴィク          小島6・引木

カッサ          吉村5・山田・片岡

デュト様          飯村3・橋本4

ガス・グロタイ/バストファ 正木2・藤田2・中橋3

マンク           金本5・岩崎2

タガー          上川5・大森・佐久間

ミスト          横井・押田5・桒原

マンゴ          森田5・蔦木2

スキンボ         小林3・田邊4

コリコ          千葉4・一色3

ランパス         森4・河上3

カーバ          河津6・計倉

ギル           肥田4・後藤2・新庄

マキャ          中村4・文永2・中村

タンブ          吉岡3・田極・松永2・岩崎

 

最後にあとから自分が飛びやすいように各公演のツリーを貼っとく。

……「楽しみ」以外の語彙はないのか?

https://twitter.com/pon_engk/status/1430094316358168577?s=20