繭期がひょんなことから2020年にKにずぶずぶになるまでの記録

2020年後半Kにもっていかれた話です。前々から周りのオタクに履修を進められていたもののタイミングが合わず見ていなかった大人気アニメK。今年あっという間にずぶずぶのずぶになったので経緯をまとめておこうと思って……繭期(末満健一先生による演劇作品TRUMPシリーズのオタク)がただKに落ちていくだけの記録です。

 

7/21 音楽朗読劇『黑世界』脚本家発表

事の発端。

 これがそもそものすべての元凶だったりする。

TRUMPシリーズ最新作の黑世界の脚本家陣にKの脚本家集団さんから二名も参加されていたので、これは予習としてみるしかないなと。TRUMPシリーズにおいて脚本家の手の内を把握しておくことは大切なので。ほかにも降田さんの御本を読んだり屋敷さんの作品何本かみなおしたりあたらしくみたりしました。葛木さんだけ予習まにあわなかった。あくまで黑世界の予習としてみはじめたんですよね。こんなに嵌るはずでは……(ずっと言ってる)

もちろん末満さんがKステを担当されているのは知っていたのだけど、末満さんの2.5をあまりみてなかった。刀ステも5月末の配信でやっと全部みたくらいです。なので誰が出てるか~とかはなんとなく知ってたけどストーリーを全く知らない状態での履修スタート。これがよくなかった。

 

8/3 一期&Missing視聴

7月がちょっとバタバタしており時間がなかったので8月から視聴開始しました。媒体はU-NEXT。映画とかいろいろあって困ったけど視聴順についてはTLのKの人(以下赤の親*1と表記)が指南してくれました。

視聴開始時間午前4時13分(当時のTwitterより)。寝れなかったらしい。視聴終了時間同日午前11時28分

ちょっと今自分でも見てびっくりした。一日で見たのは覚えてたんだけど。面白かった。ちなみに実況中TLのKの人たちから常にふぁぼが飛んできてこわかったです。囲まれている。

この時点での暫定の推し、伏見猿比古くん。そもそもビジュアルがめちゃくちゃ好みだったのは大きいんですが、「そうやってずっとおれを見ていろ」で何かを察してしまった。でもこの時点だと「気になるな~~」くらいだったんですよね。

ちなみにTRUMPシリーズの推しはアンジェリコ様、好きな感情はクソデカアンビバレンスです。

ここでえらいことに気づく

キャラ名がしっかり頭に入ったところでいったん舞台キャストを調べに行った私。その時のツイートがこちらです。

あっっっ!?!?えっ!?!!?!?あっっ!?!?伏見、安西君!?!?!?!?!?!?

※以下すべて鍵垢からの引用のため引用のみ

知らなかってん。

安西慎太郎くん、私が情緒めちゃくちゃにされたCOCOON月の翳り星ひとつで素晴らしいアンジェリコ様を演じてくださった俳優さん。Kステに安西君が出演していたのは知っていたのですが、それがどのキャラまでかは全然知らなかった。この時点で「これだめかもしんない」と思い始める。(沼落ち的な意味で) でもまだ正気(だったと思いたい)。

同日22時41分、Missing Kings視聴完了。同じ日に映画まで見終わってたのか……行動力の化身。アンナちゃんを王と仰げるの最高過ぎん??とか言ってた。

 

8/4 二期視聴

視聴開始時間8時29分視聴終了時間14時58分。

伏見くん及び八田伏見の関係性が推しであることが確定する。ツイートみてるとどんどんこの辺への感情が大きくなってるのがよくわかって面白い。12話アバンの時点で「ヤバさ」を感じてOP前にいったん停止して息をととのえてたりしていた。間に関連書籍もなんもはさんでないので用語とかはよくわかってないまま勢いで完走しました。アンビバレンス……。

これは当時実況を見守っていたフォロワーのツイート

八田伏見に落ちるの名人芸って感じだった

 いやそんなピンポイントで私に刺さる関係性くるなら事前に教えてくれてもよくない!?!?とキレ散らかす。見守ってる連中全員八田伏見に落ちるだろうなと思ってたらしい。ひどい。大きい落とし穴があるよって忠告してくれてもいいじゃん。

 

8/6-8/7 7S視聴

U-NEXTに全部あったので全部みた。情報量でひたすら殴られた。

S:Bで土屋新葉くんだ♪などと喜んでいたら突然楠原くんを失って号泣し八田伏見の過去の距離感が思ってたより凄くて仰天しメモレでニコニコしながら見ていたら突然の地獄に大号泣しCVの草薙さんでまた泣くなどしました。二期12話でタイトルがKnuckle Bumpだったのにこぶしを合わせるシーンがなかったことが引っ掛かっていたのですが、R:Bから速攻で回収されるわロスモワで追撃されるわで見事すぎて笑うしかなかった。

履修前に赤の親から7Sについて「CVだけは本編と地続きなので必修であとは全部スピンオフだから可能なら、で大丈夫」と言われていたのだけど、この時点で結構嵌っていたのでまんまと全部みましたね……。この一件もあって赤の親からは「布教による沼落ちではなく一人で勝手に嵌っていった」といわれているのだけどそれはちょっと語弊があるのではないかと思う。

 

7S完走後の私「ロスモワが気になる」

Kの先達のみなさまは当然ご存じのことかと思うのですが、映画版だと二人の黄金時代で話が終わってどうして八田伏見の仲が拗れたのかまでは描かれないんですよね。これまで通ってきたジャンル的になんとなく理由は察せていたものの……だからこそ、「解」がみたい。

まあ私はクソデカ男男アンビバレント学部を出ているのでおそらくふたりきりの世界でよかったのに美咲くんが吠舞羅と歩む世界を見始めたことで二人の目線の先にある世界がズレてしまったせいだろうなとわかってしまうのですが(まだみてないからなんとでもいえる)

↑当時の私

ということで有識フォロワー(以下青の親と表記)にきいたところ小説と漫画と舞台は懇切丁寧な決裂を描いてくれるよとのこと。ここで、思い出してほしいロスステの伏見くんのキャスト。つまり、「作品メイン時間軸から三年前、親友だった二人の少年の仲が決裂するまでの物語を描いた舞台。脚本・演出:末満健一、主演:安西慎太郎」。

私これ知ってる!

 

8/10

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手元に舞台『K-lost small world-』が!わーい。

すっっっっっごいよかった。これのせいで完璧に落ちた。メインキャスト以外にも松井勇歩くんとか近藤のしょうりくんとかひなちゃんさんとか知ってる人たくさんいて楽しかったし、演出が(当たり前だけど)肌になじんでとても見やすかった。キャスパレの二人で飛行船追いかけるところとか美咲くんと伏見仁希が初めて会うところの照明とかは見覚えがありすぎて少し笑ってしまったりもしたのだけども。「おまえはもう、おれの世界にいらない」で伏見くんの世界に罅が入る演出が大好きです。ここの安西君のセリフの言い方というか、伏見くんの心情がひしひしと伝わってくる声も好きで、とにかくこのシーンが本当に好きです。映画から一番印象が変わったのは阿耶ちゃんでした。阿耶ちゃんは伏見くんよりも先に一期の伏見くんと同じことをしていて、だから伏見くんよりも先に成長した(繭期的に言うと繭から出た)シーンの「さるひこーっ!…ぜんっぜん、いないんですから‼」の言葉がとても切なくて、きらきらしていて好きでした。以後大貝阿耶幸せになってくれ…とつぶやき続けることになる。あと小説版を読む前にどちらかの視点に寄らないフラットな状態で二人の決裂を見られたのもよかった。もっといろいろあるけどキリがなくなってくるのでこの辺で……。

私はラファエロとアンジェリコのおたくなのでどうしてもこの二人と八田伏見を比較してしまうのですが、ラファジェリコと違って八田伏見は最善の状態に至るためのきっかけの決裂であり、後々二人とも生きていて関係修復までしていて、しかも修復後の関係が共依存関係でない良好なものを築けているのでこの話を一種のハッピーエンドだととらえている節があります。それもあって凄くきれいで理想的な決裂をみせてくれたこの話が好きだった。だから終始にこにこしつつ楽しく見ていて直後突然始まったアイドルKにびびりはしたもののそこまで温度差による衝撃はなかったんですけども……。ロスモワ直後にI beg your hate流れてきたときは大爆笑しちゃった。なんか振り付けトンチキだし。(振り付けSun!!ちゃんだった)これ当時劇場にいた人情緒大変だったのでは?と思って調べたら案の定「ゴジハム同時上映」だの「集団人体実験」だのさんざん言われてて笑った。確かに、繭月のあとに『クランフェスト!』やるようなもんですね。

 

8/16 ロスモワ小説読了

結局速攻で小説版にも手を出しました。舞台版を見たときに、ああこれはきっと舞台にする上で取捨選択した要素が結構あるなと感じたので、早く原液を浴びようと思いました。例えばきっと八田伏見と湊兄弟の「世界の共有」について対比があったのだろうなだとか。舞台版だと湊双子についてはかなりはしょられていたので。

主に伏見くんの一人称で語られる話で、いかようにして伏見猿比古が形作られたのかを知れたのがよかったです。地の文で伏見くんの世界が美咲くんや室長によって作り替わっていく様や決裂への布石がたくさんちりばめられていてとても楽しく読んだ記憶があります。あと読了後にロスステを見返したらキャスパレの二人でうちわを仰いでいるところが小説のシーンの引用だったことがわかったときはちょっと感動した。

 

8/28 青の親からK箱が届く

Q. K箱ってなんですか?

A. これです

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これらの関連書籍が全部つまった段ボール箱が届きました。青の事件簿が気になる~~とTwitterで呟いていたところ青の親が所持している関連書籍を貸してくれました。ありがたい話です。青の親に返送したのが11月なのでだいたい二か月と少しかけてこれらをぜんぶ読みました。the first story以外はだいたいひと月くらいで読んだような気がする。さすがに順番は覚えてないな、と思ったら全部Twitterに残ってた。Twitterは便利ですね。

DoB(8/28)→メモレ(8/29)→ロスモワコミカライズ(8/29)→学園K(8/29)→青の事件簿(8/30)→S:R(9/6)→S:B(9/7)→R:B(9/8) 

の順番で読んでたみたいです。記録があったのはここまででした。

いやすげえ勢いで読んでんな。時間あったんだな。

とくに青の事件簿とR:Bが楽しかった記憶があります。セプター4の面々がすごく好きなので、彼らに踏み込んだ描写がある青の事件簿はとても楽しかったです。道明寺くんと伏見くんの追いかけっことか。私は弁財くんが好きです。R:Bは一か所秋山君視点のところがあって、そこでテンションぶちあがった。八田伏見と秋山・弁財小隊に交戦経験がありしかも苦戦を強いられていたことと、お互いその時の記憶があるのに上司と部下やるときすんなり部下についた秋山と弁財、とても好きです。八田伏見と秋山弁財の「相棒」の対比も好きです。八田伏見の友情はじまりだからこそわかりあえず決裂してしまう相棒関係と秋山弁財のビジネスライクだからこそお互いの求めているものを的確にくみ取れる相棒関係が良いですね。

雑誌についていたアイドルKのSSも可愛いかったです。the first storyは新しいこと、気が付いていなかったことがどんどん補完されていって、物語の厚さに驚きました(物理的な意味だけでなく)。 これは早いところ自分の手元に欲しい。買わないと。

 

他のK関連のことだと、赤の親の家に泊まって赤の王国を託されたりアニメドルKの映像やどうぶつKやのこりのKステをみせてもらったりしました。Kステはキャスパレの動作やらなんやら演出に見覚えがありすぎて笑いどころでもないのにげらげら笑ってました。あと脚本家さんごとの伏見くんの個体差をまとめたりもしました。

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Kの自由研究

関連書籍読み漁ったあと解像度を大きく上げた状態でアニメを見返したのも「気付き」のポイントが格段に増えて楽しかったですね。一周目の時にアニメ本編で涙が出てくることはなかったのだけど、二周目は二期後半でかなりべそべそしていました。副長の辞職の場面とか室長のところに特務隊が駆けつけるシーンとか二期12話とか。ロスモワを知ってから見る二期12話、凄い。あとアンナちゃんに寄り添って一緒に「燃やせ」と囁く尊さんでも泣いた。自分の中の感情の変化がとても面白かったです。

 

こんな感じでずぶずぶになってゆきました。私がまんまと転がり落ちていく様をみていたフォロワーたちはさぞ愉快だったこととおもいます。フォロワー曰く誰もが予想していたところに誰も予想していなかった深さで落ちていったらしい。うるせ~!!その通りだよ!!!

二周目のアニメをみたところで自分の中ではひと段落した感じがあるのだけど、まだ手元に読んでない関連書籍があったり(B&Wとか)(結局関連書籍は結構買った)K大全が出たりするらしいので来年もたのしみです。あとKステ!二期後半のやつ!やってほしい……いまからKnuckle Bump にまだ間に合うのすごい。頼むマーベラス……。

K、食べ出がたくさんあってとても楽しいです。まだまだKでいます。

 

*1:Kの沼落ち幇助フォロワーが二人おりそれぞれ赤のオタクと青のオタクのため赤の親、青の親とする。Kの両親。なお赤の親と青の親は全く面識がない。ツイで繋がってすらいない。