『輪廻夜想』歌詞 試訳・コメント
「はじめての繭期2020」の決定にテンションがあがった歌詞試訳その2です。今年のはじ繭で配信予定の2015年版『TRUMP』のキャスパレ曲「輪廻夜想」の対訳です。『グランギニョル』と『COCOON星ひとつ』のなかでも劇中歌として使用されていました。
前回同様英語詞は公式サウンドトラック『繭期音源蒐集』付属の歌詞カードを参考にしております。元の歌詞及び公式の訳詞がのっております。未所持の方は是非チェックです。www.amazon.co.jp
前回以上に翻訳に苦戦しまして、意訳した部分と意図がとれずに直訳した部分が混在しております。ご了承ください。
試訳 ※英訳でひっかかったところには注釈をいれています
汝の*1芸術は神話の言葉に降り、
また汝の芸術は夜と休息の女神*2に祝福された血の神話だ
罪の痛みにとらわれ
それを教えられる
永遠に光の欠けた夜に逃れ*3霧に消える
向こう側は見えなくなり
思考されたであろう全てを授け
そして全ては消えてゆく
空洞に堕ちることを愛する
世界の中の誰にも僕の話は届かない
全て罪、終わり、円環、歌の中で
星を、疵を、恐れを、涙を取り戻す
過去は消して離れぬ
輪廻夜想
恐れと沈黙を生み出さず
隠者には許しを与えないだろう*4
破滅を夢見ることから逃れて
痛みに、涙もなく、陽気に、癒しもなく
そして全ては消えていく
道に従うことを愛し
世界の外の誰にも私の話は届かない
罪を、終わりを、円環を、事象を傷つけた中で
何処も、何処にもなく、何処にも、何処へも*5
過去は決して離れぬ
輪廻夜想
せっかくなのでDVDを参考にキャスパレと歌詞を照らし合わせてみました。
青文字がキャスパレの動作です。
汝の芸術は神話の言葉に降り、
また汝の芸術は夜と休息の女神に祝福された血の神話だ
ソフィ、ウル以外のキャラクターたちが暗闇の中で立ち上がる
罪の痛みにとらわれそれを教えられる
ペアダンス
永遠に光の欠けた夜に逃れ霧に消える
突然倒れる登場人物たち
向こう側は見えなくなり思考されたであろう全てを授け
ソフィ、ウル中央から登場
そして全ては消えてゆく
二人を取り囲むように立ち上がり、はじかれるように舞台全体に散る
空洞に堕ちることを愛する世界の中の誰にも僕の話は届かない
ダンス
全て罪、終わり、円環、歌の中で
ソフィ、ウルを囲み円になって回る
星を、疵を、恐れを、涙を取り戻す
二人から離れて踊る
過去は消して離れぬ輪廻夜想
ソフィとウルは一瞬離れるが戻り背中合わせに(背後にクラウス)→指切り
reverseするペアごとに順に登場 間奏でラファエロ・アンジェリコ
恐れと沈黙を生み出さず
バンリ・ピエトロ/ジョルジュ・モロー(二回目)
隠者には許しを与えないだろう
グスタフ・ミケランジェロ→ダリ/スチューデンツ(二回目)
破滅を夢見ることから逃れて
アレン・クラウス
痛みに、涙もなく、陽気に、癒しもなく
エターナルダンス
そして全ては消えていく
笑いながら去っていくアレン、追い縋ろうとして他のキャラクターに呑まれるクラウス
道に従うことを愛し世界の外の誰にも私の話は届かない
ダンス
罪を、終わりを、円環を、事象を傷つけた中で
クラウス、アレンを囲み円になって回る他のキャラクター
何処も、何処にもなく、何処にも、何処へも
クラウスとアレンの間から登場するソフィとウル
過去は決して離れぬ輪廻夜想
ソフィ一人をのこし散っていく他のキャラクター
参考:
コメント
ラファエロとアンジェリコのおたくなので二人に歌詞割がなくて泣きました。知ってたけども。ここのキャラクター登場のシーン、他のキャラクターは二度繰り返す歌詞のなかで登場するのにクラウスとアレンだけは固有の歌詞が用意されているの流石ですね。
今回印象的だったのが、明確に主体となる人物“me”が登場することです(No
one hears me)。キャスパレと照らし合わせながら思ったのですがソフィ・ウルとクラウス・アレンが対になるような構成になっており、2~4連がソフィ、5~6連がクラウスのことを歌っていたりするのかなと。特に4連と6連は一見同じ歌詞でも意味が反対になっているところがあったりします。また4連三行目と6連三行目にあたる部分は共通の「二人の人物を囲みほかのキャラクターが円になって回る」という振付があてられており、一度目に真ん中にいるのはソフィとウル、二度目はクラウスとアレンです。
ですのでこのmeを一度目は「僕」二度目は「私」と訳してみました。
はじめての繭期でたくさんの人の目にNU版が触れるのが凄く楽しみです。ちなみに私はD2版もNU版もreverseの方が好きなのでいつかreverseも配信があったら嬉しい。
早くほかのラインナップも知りた~~い。続報が待たれますね。
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